動物取扱業の資格で開業するには?|通信教育講座で資格なら「たのまな」|ヒューマンアカデミー

09動物取扱業の資格を取って開業する

動物を販売したり、預かったりという動物に関係する仕事を開業するには、動物取扱業の登録が必要です。動物取扱業は、動物の愛護及び管理に関する法律に基づき命ある動物を愛護し、適切な管理をするように定められています。
動物取扱業は、それぞれの事業所ごとに都道府県知事や、政令市の長へ許可をもらう為の申請を行う必要があります。ペットビジネスの開業を目指す上で、動物取扱業への登録は欠かせないものとなります。責任をもってペットビジネスを行っていくために必ず登録を実施してください。

動物取扱業の登録申請要件とは

動物取扱業の資格は各都道府県に登録申請を行い許可されることで取れる資格です。動物取扱業の登録には、動物取扱責任者を決めなければいけません。また、動物取扱業を営む際には、動物取扱責任者が公的に指定する講習会を受けにいく必要があります。
動物取扱責任者になるには、動物取扱業の申請業種で半年以上の実務経験があるなどの条件があります。もしくは、所定の資格を取得していることで動物取扱業への登録申請が可能になります。
ペット関連の資格を取得する際には、動物取扱業の責任者の条件を満たせる資格であるか、認められない資格であるのかをきちんと調べていくことも大切です。

動物取扱業の資格取得のために

動物取扱業は登録申請を実施すれば完結するものではありません。運転免許等の資格同様に定期的な更新が必要です。また、動物取扱責任者は、研修の受講が義務付けられています。動物取扱業の研修では、動物を取り扱うビジネスをするに当たり、注意すべき点や動物を扱う仕事に関係する法律などを学びます。ペット関連の資格取得の為に学んでいた人にとっては、学んだことの復習のような内容になりますが、資格を取得するにあたってこの研修は欠かすことができません。また研修も登録と同様1回で終わるものでありません。動物取扱責任者研修( 法定研修 )を毎年受講していく必要があります。また、動物取扱業を営むには、過去に動物愛護関係の法律を犯していないか、動物関係の違反がないかなどの事項を照らし合わせてから登録の許可が下ります。

動物取扱業の申請が必要な仕事とは

動物取扱業では販売、保管、訓練、貸出、展示、競りあっせん業、譲受飼養業の7つの業種において、申請を義務づけています。7つの業種においては有償、無償に関わらず継続的に活動を行おうと考えると必ず動物取扱業の資格が必要になります。
販売は、主にペットなどを販売しているペットショップや、保管はペットを預かるペット用の美容院・ペットホテルなど、訓練は、飼い犬を預かりしつけなどの訓練を行うドッグトレーナー・訓練士など、貸出は撮影などで動物を貸出しするレンタル業者、展示は動物園や乗馬施設、サーカスの運営などが該当します。つまり、動物に関わる職種の人は、ほとんどの業種で動物取扱業の申請が必要であると言えます。

開業を考えた準備について

ペット関連の資格を取得し、いざ資格を生かして独立開業をしていこうと考えた時には、必ず動物取扱業の登録が必要となります。動物取扱業では、始める予定である業種、職種に関する実績もしくは、関連の資格があることが必要になります。資格を勉強する前に、将来起業したい業種と、取得しようと思っている資格が動物取扱業の登録面も踏まえて一致するものであるかどうかを確認することが必要です。
実技研修制度については、実際の現場を体験する貴重な機会ともなりますので、スクールに入る前に事前に調べておき、上手に活用していくことが大切です。

せっかくペット関連の資格を取得するからには、将来的に独立開業を目指していくのもいいでしょう。近年では核家族でのペット飼育の増加や、ペットの高齢化などで、ペットにまつわる様々なサービスの需要が拡大しています。取得した資格を武器に、自らのセンスや独自のコンセプトを加え個性豊かなサービスを展開していくことは重要になります。
独立開業では、資格取得によって勉強した事だけでなく、マーケティングや、経営など様々なスキルが必要となります。自分でお店を開くということは、苦労や困難も多いと思いますが、雇われて働いている時とは違った達成感や満足感を得ることも出来るでしょう。
最近では店舗を構えず、インターネットを利用した集客や、自宅や訪問をメインとして初期投資を抑えた開業をする人も増えてきています。スクールや通信講座のサポートとして、資格取得後の独立開業を支援するサポート等を設けている学校も増えてきていますので、そのようなサービスを利用していくことも大切です。

独立開業の際、準備や決定しなくてはいけない事などが多く、動物取扱業についてはビジネスを行う地域によって異なるため、最寄りの保健所に問い合わせなどを行うことをお勧めいたします。大好きな動物に囲まれたビジネスを目指し、動物取扱業の登録についても計画を立て、準備していきましょう。

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動物取扱業の資格はペット関連の開業を行う際に必要です。登録が必要な責任者はドックトレーナーやシッターなどで実務実績が免除され卒業後すぐの申請し、講習の受講が可能になります。