保育士の仕事とは

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保育士の仕事とは

子どもが好きで、保育士を目指したいと思う方も多いと思います。保育士の仕事を目指すにあたり、保育士の仕事にはどのような仕事があるのか、保育士の仕事内容や一日の流れを知っておくことは非常に重要です。

保育士の仕事内容について

保育士の仕事というと、子どもを預かることがメインであると考えられますが、ただ預かればいいというわけではなく、そのほかにもさまざまなことが求められます。保育士は、子どもたちと接するうえで、基本的な生活習慣を身につけさせなければなりません。これには、食事や睡眠、排せつ、清潔、衣類の着脱などがあり、幼児期に人間が身につけることが大切とされているものです。また、保育士は子ども一人ひとりの健康状態、行動などをいつでもチェックしなければなりません。子どもの身の回りの世話をはじめ、子どもが求めていることを適切な形で満たしますが、これには子どもの気持ちを理解することが必要不可欠です。

保育園は社会生活の場

保育園は子どもにとって生まれて初めて接する社会生活の場となります。遊びや簡単な共同作業などを通して社会性を育むことは保育士の仕事の一つです。また、地域やそこに住む人々とのふれあいを通じて関わりをより豊かなものにすることが大切です。遊びは、保育園に通う年齢の子どもたちにとっては心身の健康的な発達に欠かせないものです。遊びを通じた心身の発達を促すために、遊びの計画を立てて実行し、健やかな心身の成長へ働きかけます。保育士の仕事として、遊びの際にも、事故などを未然に防ぐために常に子どもたちの行動を見守り必要に応じて注意をするなど、適切な対応をしなければなりません。

保護者との連携が大事

保育士の仕事の中で、保護者の方との連携も欠かせません。保育士は、連絡帳などを使ってその日の報告を行ったり、保護者からの質問に答えたり、相談や悩み事に対するアドバイスを行うことが必要です。子育てについて、保育士というプロの目から見て気になったことや改善点などを保護者に伝え、より健やかな子どもの成長の手助けをするのは保育士の仕事でとても重要です。また、家や保護者のもとでは目立たないことでも、保育所という集団生活の場で初めて気付く子どもの特性や課題などがあるものです。これらの課題点を保護者との密な連絡により報告して早い段階で解決していくことが理想であり大切になります。

地域とのつながりを作る

保育園は、地域との連携を行うことが大切です。保育園によっては、常にその地域とのつながりを意識したイベントを企画しているところも多いです。園庭の開放や小・中学生の体験実習、農業体験などです。保育園には、地域での子育て支援を促すと共に、災害時や、非常時に公的施設として地域の生活を支える役割があります。さまざまな行事の企画をし、イベントを開催することで、地域や保護者などとのコミュニケーションの重要な機会となります。

保育士の仕事 1日の流れ

保育士の勤務体系はすべての保育士が同じではなく、早番、中番、遅番などシフト制を適用している保育園が多いです。それぞれの時間に合わせてやらなければいけないこと、注意点があり、時間に合わせた行動・援助・対応をしていくことが大切です。
保育士の1日の流れについて考えてみましょう。朝については、子どもたちよりも早く出勤して掃除や換気を行い、設備の点検などを行います。登園時間になったら、子どもたちを出迎え、保護者に声をかけ体調や変わった点の有無などを尋ねます。空き時間には職員朝礼を行い、出欠状況の確認、子どもたちの健康状態の状況について情報交換をします。園児がそろったら朝の会やあいさつ、体操などをします。保育所や年齢により、午前中におやつ時間がありますが、自由遊びの時間には安全に注意して見守ります。お天気が良ければ園外に散歩に出たり、水遊びをしたりします。昼食の準備も保育士の仕事です。子どもたちに手洗い・うがいをさせて衛生面に留意しながら配膳し、楽しい食事時間を作ります。昼食後は歯磨きをし、お昼寝です。着替えの手伝いをして、布団を敷いて寝付くまで絵本などを読み聞かせます。子どもたちが寝ている間に片付けや連絡帳の記入、行事の準備などをします。保護者が迎えに来たら、その日の様子などを伝えるのも大切です。さらに、お知らせや保育所だよりなどの作成、施設の安全点検なども保育士の仕事です。教材の検討・選定、場合によっては自分で教材を作成することもあります。

仕事のやりがいについて

保育士の仕事のやりがいについて聞くと、子どもの成長を感じるときであるという方が多く、乳児の頃からお世話をした子どもが笑ってくれたり、歩くようになったり・・・といった成長をだれよりも早く感じられるのは保育士の仕事の特権でしょう。初めて自分からお友達に声をかける子どもの姿を見たり、今まで食べることのできなかった苦手なものを克服し、満足そうに報告する子どもの姿に感動したりと、保育士は日々、様々なシーンで子どもの成長を見つけることが可能です。また、子どもならではの視点に新たな発見もあるかもしれません。

子どもの無邪気な笑顔は、仕事の大変さを全て帳消しにしてしまうほどのパワーがあります。保育士の仕事は、子どもが好きな人、人と接することが好きな人、やりがいのある仕事をしてみたい人はぴったりの仕事であると言えるでしょう。