
医療事務の仕事で活躍するために
医療事務を仕事に就きたい、医療事務の仕事を長く続けていきたい、とお考えのみなさん。医療事務の資格を取得するまでをゴールとして考えていませんか?現在の医療の現場では、電子カルテの導入など急速にIT化が進んでいます。専門的な知識に加え、医療事務の仕事ではIT化の時代に対応できるようなプラスアルファのスキルまで求められるようになってきています。
つまり、医療事務の仕事をするにあたって、専門的な知識の証明として資格を取得することに加えて、現在では、当たり前のようにパソコンを扱えるスキルも医療事務の仕事で重要視とされているのも現状です。
ですので、医療事務を仕事としていきたいと考えている方には医療事務の資格に加えITのスキルを一緒に身に付けていただくことをおすすめいたします。
また、実際に今現在、医療事務の仕事を行っており、これからも医療事務の仕事を長く続けていきたい、キャリアアップしたいと考えている方には医療事務に関わるITの知識を身に付けておくと良いでしょう。
電子カルテが一般的になっている今、今後役立つ技能となりますので医療事務の現場で働きながら、通信講座などで勉強されると良いでしょう。
今回こちらで紹介するのは、医療事務の仕事をしていくにあたり必要とされているプラスアルファの知識…「医療事務コンピュータ」「電子カルテ」「DPC請求」などです。
今後、「医療事務コンピュータ」「電子カルテ」「DPC請求」などのITシステムが医療事務の仕事の現場にどのように関わってくるのか、そして仕事としてどのくらい必要となるのか、などご説明させていただきます。
医療事務の専門用語に詳しくない方にも分かりやすく記載しておりますので、是非参考にしてください。


「本当に必要なの?」と疑問を持ってしまうのも当然。始めて耳にする言葉も多いかもしれません。しかし、医療のIT化は見えないところでどんどん進んでいるのです。下記の図をご覧ください。
導入率 | DPC | 電子カルテ | 医事コン | 紙レセプト | |
---|---|---|---|---|---|
病院 | 400床以上 | 54.8% | 57.3% | 99.9% | 0.1% |
400床以下 | 18.8% | 99.9% | 0.1% | ||
診療所(クリニック) | 20.9% | 96.7% | 3.3% |
「なんでこんなにIT化が導入されているの!!」と思った人も多いハズ。
医療情報システムの導入率が進むのはズバリ「IT化は国策だから」です。


【情報の共有】
過去の傷病履歴(カルテ、レントゲン画像)の情報が管理・検索できることで、異なる医療機関でも過去のデータや目的に沿って、適切な医療を施すことが出来る
…電子カルテシステムの採用
【病診連携】
地域の病院、診療が情報ネットワークを結ぶことで、正確な患者情報を容易に参照できる
…電子カルテシステムの採用
※手術後の抜糸や治療は近くの診療所で行うことが用意となる。カルテ、レントゲン写真、紹介状など面倒な手続きが不要
…電子カルテシステムの採用
【遠隔診療支援】
遠くにいる専門医に支援や治療の指示を受けることが出来る
…電子カルテシステムの採用
【医療行為の公平化】
…電子カルテシステムの採用

【包括払い請求化】
出来高払いではなく包括払い請求にすることで、無駄な医療行為を削減
…電子カルテシステムの採用・DPC請求の採用・医療事務コンピュータの導入

【医師不足解消】
手書きカルテではなく電子化することで効率化
…電子カルテシステムの採用
【医療事務の効率化】
手書きレセプトではなく電子化することで効率化
…医療事務コンピュータの導入
【安全対策】
複数の医療機関を跨いでも、情報が管理・整理されていることで、伝達ミスや処方ミスが起きない
…電子カルテシステムの採用・医療事務コンピュータの導入
医療の効率化、医療の質向上、情報開示、統計資料の作成などを推し進めるには、「医療事務コンピュータ」はもちろん「電子カルテ」「DPC請求」の導入は欠かせないということですね。

さぁそれでは各医療機関の医療事務スタッフがどんな働きをしているのでしょうか。










医療事務
活躍フィールド:
(紙レセプトによる請求を行う)クリニック・診療所・病院

医療事務 + 医事コンピュータ
活躍フィールド:
(医療事務コンピュータ導入の)クリニック・診療所・病院

医療事務+医事コンピュータ+電子カルテ
活躍フィールド:
(医療事務コンピュータ・電子カルテ導入の)クリニック・診療所・病院

医療事務+医事コンピュータ+電子カルテ+DPC請求
活躍フィールド:(DPC請求対象の)病院