ネイリストと資格の始まり|通信教育講座で資格なら「たのまな」|ヒューマンアカデミー

コラム
01ネイリストと資格の始まり

「ネイリスト」という職業はいつ頃から誕生したのでしょうか。ネイルに詳しくなりたい方や、ネイリストになるために資格取得を目指している方であれば、ネイリストの歴史が気になる方が多いと思います。

こちらでは「ネイリスト」という職業の始まりと「ネイリストにまつわる資格」についてご紹介していきたいと思います。

ネイルは古代エジプト時代から存在した

ネイルは古代エジプト時代から存在した

ネイルを行う習慣は紀元前のエジプト時代からあったと言われています。当時は植物の「ヘンナ」という花の汁を使用し、爪を染めてお洒落を楽しんでいたようです。

日本にネイルが入ってきたのは平安時代とも言われており、日本では「ホウセンカ」と「ホオヅキ」の葉を揉み合わせて爪を紅く染める「爪紅(つまくれない)」ということが行われていました。
その後、明治時代にはフランスからマニキュア術が伝えられたと言われています。「ネイリスト」という言葉はまだまだ出てきませんが、仮にネイルをする専門の人がいたのであれば、資格制度はないにしろネイルに関する試験などはあったかもしれませんね。

「ネイリスト」の誕生

古代エジプトから時は流れ1970年代後半のアメリカにてネイル技術を職業とする「マニキュアリスト」や「ネイルサロン」が登場します。当初は爪に色を付けることよりも、爪を磨いてクリームなどを塗り輝かせることを追及していたようです。この少し後で、現在使用されているマニキュアの元ともされる塗料が発売され、使用されるようになってきました。
日本では1985年には日本における健全なネイル産業の発展を目的として、日本ネイリスト協会が設立され、協会設立時に作った造語で「マニキュアリスト」を指す言葉として、日本では「ネイリスト」という言葉が定着しました。
そして1997年にはネイリストの技能を証明するための「ネイリスト技能検定試験」が初めて開催され、日本でもネイリストの資格制度が始まりました。
その後ネイリストの登竜門としてこの資格は広く認知されるようになります。

日本でネイリストが普及したきっかけ

日本ネイリスト協会が設立され、ネイリストとして民間資格が取得できるようになりましたが、世間ではネイル、ネイリストはまだ特別なものと認識されていました。
ネイルとネイリストの存在が一般化し、日本で普及するきっかけとなったひとつが1998年のソウルオリンピックに出ていた短距離走選手の爪でした。アメリカの短距離走選手であったフローレンス・ジョイナー選手の髪形や爪などが話題となり、日本でもネイルに関心を持つ人が増えたとも言われています。
その後、マニキュアを塗ることが一般化し、多くの人々がネイルアートを楽しむようになり、ネイリストという職業の認知度も少しずつ上がってきました。

日本ネイリスト協会の資格の歴史

2006年には、日本ネイリスト協会がNPO法人化をして新たなスタートを切ります。日本ネイリスト協会はネイルに関する資格認定を行いネイリストなどのネイルに関わる人々の技術向上などを目的とした活動を行っています。日本ネイリスト協会が初めに行った試験はネイリストの講師を行う人を対象とした「JNA講師認定試験」でした。
1996年10月にスタートし、ネイリストを対象にした「ネイリスト技能検定試験」は翌年の1997年に東京と大阪の2会場で行われました。その後1998年の第3回ネイリスト技能検定試験では4会場となり、同年の第4回ネイリスト技能検定試験には11会場と試験を重ねるごとに会場が増えていき、ネイリストの資格取得を目指している人が増えたことが分かります。

ネイリストの資格は種類がある

ネイリストの資格は種類がある

ネイリストの資格といっても種類があるのをご存知でしょうか。
NPO法人 日本ネイリスト協会(JAPAN NAILIST ASSOCIATION:通称JNA)では「JNAジェルネイル技能検定試験」の資格があります。「JNAジェルネイル技能検定試験」は近年ネイルサロンでも人気の高いジェルネイルに関する資格で、初級から中級、上級の3段階のレベルに分けて試験があります。
また、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(Japan Nailist Examination Center:通称:JNEC)が行っている「JNECネイリスト技能検定試験」では3級、2級、1級があります。ネイリストとして働くには資格は必須ではありませんが、ネイリストの資格を取得していると知識と技術がある証明となり、就職にも有利です。

ネイルの起源は爪を染めるところから始まりましたが、長い時間を経て爪の上に色を載せるようになり、爪にデザインを施すまでに進化しました。ネイルが多くの人に普及していく中でネイリストという職業が生まれ、爪を美しく見せるネイリストの質の向上のために資格が登場することとなりました。

現在ではネイルに関係する様々な資格がありますが、ネイリストとして活躍する上で知識や技術の証明として資格を取得しておくことは就職やサロン開業など様々なシーンで大いに役に立つことでしょう。
また、ネイリストの資格を取得し、経験を積んでいくことで、ネイリストを目指す人を教える講師という道も開かれてきます。講師を目指す場合は、ネイリストに関する資格の所持は必須となります。
ネイリストとして仕事をしていくのであれば、資格を取得することは重要であるとも言えるかもしれません。

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